作業療法学専攻
OCCUPATIONALTHERAPY
【作業療法士の1日】多様な患者さんに寄り添う仕事内容
作業療法士は、病気やケガで心身に障害を抱える方々の日常生活自立や社会復帰をサポートする専門家です。
その仕事内容は多岐にわたり、患者さん一人ひとりに合わせたリハビリプログラムを提供しています。
この記事では、作業療法士の1日の流れと具体的な仕事内容を詳しく紹介します。作業療法士の魅力的な仕事をのぞいてみましょう。
作業療法士の具体的な仕事内容
作業療法士の仕事は、患者さんの日常生活や社会生活への復帰をサポートすることが中心です。
では、具体的にどのような仕事を行うのでしょうか?
作業療法士は、患者さんに色々な働きかけをしています。
ここでは、以下の5つの目標について紹介します。
病院で働く理学療法士の主な仕事内容
- 生活の改善
- 社会技能の改善
- 身体機能の改善
- 高次脳機能の改善
- 環境資源の調整・整備
では、以上の仕事内容を具体的に見てみましょう。
生活の改善
日常生活動作の自立は、患者さんの生活の質を大きく左右します。
作業療法士は、食事、入浴、着替えなど毎日の生活に欠かせないことから、料理や洗濯といった家事まで幅広くサポートします。また、趣味や遊ぶことなども大事にし、楽しめる生活を目指します。
例えば、片手で安全に料理ができるよう、片手での料理方法を教えたり、まな板に滑り止めをつけたり、自助具を使って包丁を握りやすくしたりと、工夫を重ねていきます。
患者さんが「できた!」と感じる瞬間を大切にしながら、少しずつ自信を取り戻していく過程をサポートしているのです。1つの「できた!」は、「あれもやってみたい、これもやってみたい」という気持ちにつながり、生活を広げる力になります。ときには、患者さんが想像以上に元気になることもあり、それが作業療法のやりがいです。
社会技能の改善
社会復帰や就労支援も作業療法士の重要な役割です。
パソコン操作や書字の練習、電車やバスの利用方法、職場でのコミュニケーションスキルなど社会生活に必要な能力を総合的に向上させていきます。
例えば、模擬的な職場環境を設定し、実際の仕事を想定したロールプレイを行うことで、自信を持って社会復帰できるようサポートします。
身体機能の改善
関節の動きを滑らかにしたり、筋力を増強したり、感覚を促進したりと、日常生活動作の回復に必要な身体機能の改善を図ります。
例えば、脳卒中で右手に麻痺が残った患者さんに対して、ペグボードという小さな棒を穴に差し込む訓練器具を使って、手指の動きを改善させていきます。
また、革細工を通じて握力を強化したり、木材を使って作品を作りながら腕を大きく動かす練習をしたりと、楽しみながら効果的なリハビリを行います。
高次脳機能の改善
脳損傷による記憶障害や注意障害などの高次脳機能障害に対しても、作業療法士は専門的にアプローチします。
例えば、記憶障害のある患者さんには、スマートフォンのリマインダー機能の使い方を指導したり、日記をつける習慣をつけるなどの日常生活の中で記憶力を補う工夫を一緒に考えていきます。
患者さんの得意なことを活かしながら、苦手な部分を少しずつ改善していく過程は、作業療法士の腕の見せどころです。
環境資源の調整・整備
患者さんが安全で快適に生活できるよう、環境面からのサポートも行います。
例えば、自宅の浴室に手すりを設置する際、患者さんの身長や筋力に合わせて最適な位置を提案したり、使いやすい食器を選定したりします。
また、車椅子を使用する患者さんには、自宅の段差解消や扉の幅の調整など、細やかな住環境の改善を提案します。
患者さんの生活スタイルや好みを尊重しながら、より快適な生活環境を整えていくのです。
作業療法士の仕事内容は、このように患者さんの生活全般に関わる幅広いものです。
一人ひとりの状況に合わせて、オーダーメイドのサポートを提供することが求められています。
作業療法士の1日のスケジュール
作業療法士の1日は、患者さんがより良い生活を送るためのさまざまなサポートでいっぱいです。ひとりひとりの患者さんとじっくり向き合える時間が持てることも、作業療法士ならではの魅力です。
では、具体的にどのような1日を送るのでしょうか?
ここでは、主に一般病院や回復期リハビリテーション病院で勤務する作業療法士の1日に注目して見ていきましょう。
リハビリテーションの1日のスケジュール【例】
8:30 - 始業、ミーティング
作業療法士の1日は、医療用ウェアに着替えるところから始まります。
その後、スタッフ間でその日のスケジュールや重要な連絡事項を共有するミーティングが行われます。
8:40 - 準備と情報収集
リハビリテーション室の清掃や器械器具のチェックを行い、安全な作業療法の提供環境を整えます。
また、担当患者さんのカルテを確認し、必要な情報を収集します。
9:00 - リハビリ室・病棟での作業療法業務
午前中は、3~4人の患者さんとの個別セッションをひとり40~60分ほど行います。
患者さんにあった作業療法評価を実施し、エビデンスに基づいた作業療法を展開します。
12:00 - 昼休憩
午前中の疲れを癒し、午後の診療に備えて心身ともにリフレッシュする大切な時間です。
13:00 - 午後の作業療法業務
午後も引き続き、患者さんとのセッションを行います。
必要に応じて、他職種とのカンファレンスに参加し、患者さんの今後の方針について検討します。
16:30 - 記録と事務処理
診療記録や必要書類の作成を行います。
患者さんの状態を見極めて、今後の作業療法計画を立てます。
17:15 - 終業
翌日の準備を済ませて、充実した1日が終了します。
※このスケジュールは一例で、勤務先や担当患者さんの状況によって1日の仕事内容は変わります。
作業療法士の活躍の場
作業療法士は、患者さんの生活の質を向上させるため、幅広い分野で活躍しています。
その仕事内容は勤務先によって異なりますが、主に以下のような場所で働いています。
- 医療機関:一般病院、精神科病院、リハビリテーションセンターなど
- 高齢者施設:介護老人保健施設、デイサービスセンター
- 教育機関:特別支援学校
- 福祉施設:障害者就労支援施設、児童発達支援センター
それぞれの場所で、対象者の特性に合わせた作業療法を提供しています。
そして近年、作業療法士の役割は患者さんへの「リハビリ」だけでなく「予防・健康増進」にも広がっています。
- 高齢者向け:認知症予防プログラム
- 働く人向け:腰痛予防教室、健康経営支援(職業病の改善)
- 地域住民向け:健康増進イベントの企画・運営
- 小中学生向け:学校作業療法室
高齢化が進む中で、作業療法士の需要はますます増えていくと考えられています。アメリカでは、作業療法士の半数が小中学校で働いており、日本でもその動きが広がっています。今後、作業療法士の仕事の範囲や活躍できる場は、さらに多様化していくでしょう。
まとめ
作業療法士の1日の流れや具体的な仕事内容を見てきましたが、いかがでしたか?
患者さんの笑顔や、「できた!」という喜びの瞬間に立ち会えることは、この仕事の大きな魅力の一つです。
作業療法士を目指す皆さんは、医療の専門知識だけでなく、日常生活動作や趣味活動、レクリエーションなど、幅広い分野に興味を持つことが大切です。
将来、作業療法士として活躍したいと考えている皆さん、ぜひこの魅力的な職業にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
人々の生活の質を向上させ、社会に貢献できるこの仕事は、きっと皆さんの人生を豊かにしてくれるはずです。
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