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2024.12.18
研究紹介「梅抽出物ウムリンの不妊治療成績改善効果とその作用メカニズム」
本学の 宇都宮洋才 教授 、河野良平 講師 が取り組んでいる研究内容をご紹介いたします。
研究タイトル
梅抽出物ウムリンの不妊治療成績改善効果とその作用メカニズム
-ウムリン成分プロトカテクアルデヒドは酸化ストレスを抑制する-
研究背景
梅干を作る際に得られる梅酢には梅干と同様に様々な有効成分が含まれます。その梅酢から作成した梅成分ウムリン(旧称:BX70)をニワトリに与えると生存率、産卵率、卵質が向上することが報告されています。
我々は梅成分ウムリンが生殖機能向上に有効であると考え、複数の研究を実施しました。
概要
晩婚化に伴い、不妊治療患者の高齢化が進んでおり、卵巣の老化による卵子数の減少、卵子の質の低下が不妊治療の大きな障害となっています。
難治性患者に対してさまざまな試みがなされていますが、そのなかでDHEA(dehydroepiandrosterone)はサプリメント製剤として用いられており、卵子の質を改善するとされています。
卵子の質の低下は酸化ストレスによるところが大きいと考えられていることから、抗酸化作用をもつ梅がヒト卵子にも有益である可能性を考えました。そこで我々は研究①②ART(生殖補助医療技術)反復不成功の難治性不妊患者に対し、DHEAとウムリンをART治療前より投与してART治療成績の改善をもたらす可能性を検討しました。また、研究③ヒト卵巣顆粒膜細胞株COV434を使用し、ウムリンに含まれる酸化ストレスに対して有効な生理活性物質を探索し、その効果について検討しました。
研究内容
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