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STUDENT
2022.10.14
本学学生の卒業研究が、国際誌『PLoS ONE』に掲載されました
この度、本学 理学療法学専攻 4年生の卒業研究が、Public Library of Science 社が刊行する PLoS ONE 誌に掲載されました。
論文タイトル・著書・掲載誌
論文タイトル
Deterioration of postural control due to the increase of similarity between center of pressure and smooth-pursuit eye movements during standing on one leg
日本語訳: 片足立ち時の圧中心と滑動性眼球運動の類似性が高まると姿勢は不安定化する
著書
Hikaru Nakahara, Rukia Nawata, Ryota Matsuo, Tomohiro Ohgomori
掲載誌
PLoS ONE 17(10): e0276119.
研究内容
眼から入ってくる情報は姿勢の調節に大きな影響を与えます。この情報は左右が協調して動く協調性眼球運動によって刻一刻と変化します。協調性眼球運動には素早く動くサッケードとゆっくりと物体を追跡する滑動性運動がありますが、これらが姿勢調節にどのような影響を与えるのかは研究によって異なっており、統一した結論は得られていません。また、どのようなメカニズムで眼球運動が姿勢制御に影響を及ぼすのかも明らかになっていません。この研究では特に不安定な姿勢(片脚立ち)にある時に、体の揺れがサッケードによってやや抑制され、規則的な滑動性運動によって促進されることを明らかにしました。また、体の揺れが促進される時には、眼球と身体圧中心点がよく類似した動きを示すことが分かりました。さらに視覚刺激の種類を少し変えることによって、眼球と身体圧中心点の動きの類似性を人為的に減らしてやると、体の揺れは小さくなることが分かりました。交差点における車の動きや駅の電車など、ふとした時にバランスを崩しやすい、映像に引っ張られて体が揺れた様な感覚を覚えるシーンはこの世界にたくさんあります。この研究の成果は、そのメカニズムの一端を明らかにしたものとなります。
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