大阪河﨑リハビリテーション大学

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GRADUATE

2021.06.10

教員ブログ(園芸療法) - 体幹前傾姿勢と片側下腿接地のしゃがみ姿勢

皆さんこんにちは。
園芸・作業療法士の田崎史江です。

現在2021年5月下旬です。

5月の最終土曜日に、アサガオとヒマワリを定植しました。
この後、どう成長するかが楽しみです。

近所に住んでいる絵手紙の先生が、
マリーゴールドとコキアの苗をくださったので、
そちらも花壇やプランターに植えました。
夏の花壇もにぎやかになりそうです。

さて、この写真は定植時の写真です。苗を植える男性全員が、
体幹前傾姿勢をとっています。

この姿勢で園芸を行うのは、良くはありません。
むしろ、悪いくらいです。
作業を初めて数分経過すると腰が痛くなってきます。

ですから、私はたびたび
「○○さん、ちょっと背中伸ばしてストレッチして」
と声掛けをします。
いくら
「しゃがんでやりましょう」
とか
「こうやってやれば楽ですよ」
と膝をついた姿勢(片側下腿接地のしゃがみ姿勢)をして見せても、
姿勢を変えようとしません。

彼らの身体機能の計測をしたことは有りませんが、
彼らのラジオ体操中の体の動きや運動量の少なさから、
下肢の関節の関節可動域に制限があることが予測されます。
一度調べてみようと思います。

地面で行う作業時には
「片側下腿接地のしゃがみ姿勢」
をとるのが良いと思います。
接地面が広いことで関節にかかる荷重が分散されるのです。
しかし、この姿勢を取ることが難しい場合は、
花壇を高い位置にする「レイズドベッド」に作り替えるというのも改善策の1つになります。



片側下腿接地のしゃがみ姿勢


【 記事作成 】
作業療法学専攻 田崎 史江 助教