和泉大学 大学院

研究・社会連携活動

RESEARCH

2026.10.02

研究成果が学術論文として公表されました

大学院1期生大木雅隆さんが修士論文研究として取り組んだ研究成果が、学術論文として公表されました。

論文情報

Ohki M, Minehisa K, Sakai K, Takei M, Imaoka M, Takeda M, Nakamura M.
Association between balance ability and memory function in community-dwelling older adults: A cross-sectional study.
Medicine (Baltimore). 2026 Sep25;105(39):e50786.
doi: 10.1097/MD.0000000000050786.

研究内容

本研究では、地域で生活する高齢者における運動機能と認知機能との関連に着目し、どのような運動機能が認知機能と関係するのかを明らかにすることを目的としました。
研究には、認知機能が正常な地域在住高齢者49名(平均年齢74.3歳)が参加しました。認知機能についてはAddenbrooke’s Cognitive Examination-III(ACE-III)を用いて評価し、運動機能については握力、30秒椅子立ち上がりテスト、歩行速度、開眼片脚立位時間などを測定しました。また、身体活動量についても調査しました。
解析の結果、開眼片脚立位時間が長い、すなわちバランス能力が高い高齢者ほど、全般的な認知機能が良好であることが明らかになりました。さらに、認知機能の中でも特に記憶機能とバランス能力との間に有意な関連が認められました。
これらの結果から、バランス能力の評価は、高齢者の認知機能の状態を把握するための簡便な指標の一つとなる可能性が示されました。
大木さんは、修士課程での研究活動を通して、研究計画の立案から対象者の測定、データ解析、論文作成まで一連の研究プロセスに取り組みました。本研究成果は、高齢者の健康づくりや認知機能低下の予防を考える上で重要な知見となることが期待されます。
大学院では、地域社会の健康課題に目を向け、実際のフィールドで得られたデータをもとに研究を行うことで、社会に還元できる研究成果の創出も目指しています。今回の成果は、そのような大学院における実践的な研究活動の一例です。