研究・社会連携活動
RESEARCH
2025.11.27
上田有紀人准教授がThe 63rd Annual Meeting of the Academy of Aphasiaで発表しました
The 63rd Annual Meeting of the Academy of Aphasia が、10月26日から28日にかけて、米国サンディエゴで開催され、上田有紀人准教授が三重大学認知症医療学の言語聴覚士の松田佳奈先生との共同発表として“Corticobasal Syndrome Associated with Prominent Phonological Dyslexia: A Case Report(顕著な音韻失読症を伴う大脳皮質基底核症候群:症例報告)” を報告しました。
報告した疾患は、Phonological Dyslexia(音韻失読)という読字障害で認知神経心理学の考えに基づいて使用されている症状名です。
症状としては非語(日本語として存在しない語)を実在語に変換して読んでしまいます(語彙性効果)。神経心理学(失語・高次脳機能障害)分野においては、多数症例の比較検討や機能画像・脳容積解析など脳解析技術の進展により、大脳半球の詳細な機能局在が明らかになりつつあります。その一方で、個々の症例を丁寧に分析し、症状を明確にして一例一例を積み重ねていく作業は、本分野を発展させる上での根幹であると言えます。
本学会の規模は決して大きくはありませんが、世界中から神経心理学分野の研究者が集まり、会場は熱気に満ちていました。翻訳機を使用しながら質疑応答に対応し、汗びっしょりになりましたが、非常に貴重な経験となりました。
学会会場から徒歩7分のところにメジャーリーガー ダルビッシュ有投手が所属するサンディエゴ パドレスの本拠地ペトコ・パークがあり、記念写真も撮影してきました。充実した3日間であり、今後も教育・臨床・研究に自己研鑽を積み上げていきたいと改めて実感しました。


