大阪河﨑リハビリテーション大学

卒業生Voice

VOICE

患者様の家族とも向き合いながら、
本当に必要なリハビリを模索

理学療法士 野村 佳史 先生

2010年卒

堺市立重症心身障害者(児)支援センター
ベルデさかい 勤務

島根県立益田高等学校出身

さらなる自身の成長のために、重度障がいの領域へ

「重度障がいの患者様たちを、セラピストとして、そして医療人としてどう支援できるのか…」。
大学卒業後に6年間、河崎病院に勤務し、急性期や回復期、デイケア・訪問リハなどさまざまな経験を積んだ野村先生。
大学院へも進学し、スキルアップに努めていましたが、さらなる高みを目指して数年前、重症心身障害者(児)※1のリハビリテーション施設で働くことを決意。
「最初は自分に務まるか自信がありませんでしたが、こうやって働くことができ今は自分を育ててくれた方々に感謝しています」と言います。

※1:重症心身障害者(児)
重度の肢体不自由と重度の知的障害が重複した状態を重症心身障害といい、その状態にある子どもを重症心身障害児、さらに成人した方を含め重症心身障害者(児)と呼ぶ。

患者様の家族とも向き合いながら、
本当に必要なリハビリを模索

ほとんどの患者様がうまく会話できないため、普段のリハビリは相手の反応を見ながら進めていく手法が中心。
手足が自由に動かせない患者様の体をほぐすようなリハビリが多く、「力を加えた時に発せられる言葉や表情は、いろいろ語ってくれますから、どうすればいいかわかるんです」。
施設には患者様の家族もよく訪れ、折々に意見交換。
「お話をすると暮らし方や価値観が見えてくるため、本当に必要なリハビリが何なのか考えるきっかけになります。家族の方が積極的にリハビリに関わってくださるのもうれしいですね」。患者様第一に医療チームの一員として、精進する毎日です。